里平の人々は戦後、夢と希望を持って原始林を開拓しながら農業を始め、自分たちのふるさとを築いてきました。森の中の小さな集落で共に歩み、汗や涙を流してきた住民たちは、心あたたかく地元愛にあふれています。
里平紹介 / Presentation of Ribira village
- 場所
-
北海道沙流郡日高町字正和にある里平地区
- 気候
-
- 夏の最高気温 約 33℃
- 冬の最低気温 約-30℃
- 年間差 約63℃
- 人口
-
- 男性 31名
- 女性 39名
- 全22戸
- 誕生
-
昭和24年入植。里平の歴史はここから始まります。日本の様々な地方から入植してきたので、よそから来た人にも親切だと言われます。
- 自慢
-
戦前は御料牧場として、国の軍馬が飼育され、開拓直後は農耕馬と共に働き、現在は里平川向いの地区にサラブレッドが。何かと馬にご縁がある場所です。
- 広がり
-
学校と住民が一体となり地域を盛り上げてきました。
S50年 田んぼのスケートリンクづくり。
S53年 冒険公園づくり。
S54年 手作りいかだ川下り4時間半の冒険。
H4年 山村留学の構想を練りH9年に受け入れ。
放牧された馬や牛がのんびりと草を食んだり昼寝したり。牧歌的な風景が見られます。集落の人口よりも多く、我が物顔の様子も?
ここにはデパートもゲームセンターもありません。あるのは壮大な自然や動物だけ。山で木登り、川で釣り、畑でかくれんぼ、牧場だって子どもの遊び場です。みんなたくましく育ちます。
PICK UP
里平のよもやま話 / Heart-warming episodes of Ribira village
里平がどれほど豊かな自然に抱かれた集落なのか、エピソードを交えてご紹介しましょう。ちょっぴり不便に思うときもあるし、冬の厳しい北国ならではの苦労もあるけれど、だからこそ見られるとっておきの風景がここにはあります。
Episode
1. コンビニまで25キロ(新宿から川崎まで)
お菓子とビールが欲しいとき、コンビニまで25キロ(新宿から川崎まで)
夕飯に魚と醤油を買いたいとき、大型スーパーまで43キロ(新宿から横浜まで)
オシャレな洋服を買いたいとき、札幌まで140キロ(新宿から静岡県三島まで !!)
2. 結晶がきらめき、ライトが要らないほど明るい。
気温の低い夜に降った新雪は結晶のまま積もる。満月の日には、月明かりに照らされて結晶がきらめき、ライトが要らないほど明るい。
3. 住民みんな、ニックネームで呼び合う。
小学生でもどこに誰が住んで、どんな人かというのを知っている。住民みんなニックネームで呼び合う。
4. ダイヤモンドダストが見られる。
氷点下15℃を下回る冬の晴れた朝は、ダイヤモンドダストが見られる。凍った水蒸気が太陽光に反射した現象で、きらきらと光ってとってもきれい。
5. 夜空はプラネタリウムのよう。星が降ってきそう。
外灯がほとんどない山の中なので、晴れた日の夜空はプラネタリウムのよう。天の川まではっきりと見えて星が降ってきそう。
6. 人より牛の方が多い。
人口たった100人足らずの小さな集落で、人より牛の方が多い。
7. サバイバル能力が身につく。
ゲームセンターなど娯楽施設が無いので、山か川で遊ぶ。自然と触れ合いながら遊ぶので、サバイバル能力が身につく。